森一起の今夜もコップワイン #002 武蔵小山「豚星」 | Wine365

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17. December 2016

森一起の今夜もコップワイン #002 武蔵小山「豚星」

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武蔵小山が東の立石と共に東京の酒都と称される由縁は、牛太郎を頂点とする昭和の大衆酒場がしっかりと息づいているからだけではない。古き佳き大衆酒場の伝統とプライドに衿を正しながら、新しい、自分たちの大衆酒場を創造したい。そんな想いで結ばれた、武蔵小山ヌーヴェルバーグとも言うべき若き店たちの活躍が、この街に新たな魅力と活性を付け加えた。そして、その代表格こそ、武蔵小山飲食街りゅえるからスタートした豚星だ。

 

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モツ好きのサンクチュアリ、九州からやって来たイケメン、黒田くんの飽くことなきモツへの探究心と、焼きに向ける真摯な情熱。そこに下町亀戸生まれのクールビューティー、清香さんのバランス感覚が加わった時、武蔵小山に新しい風が吹き始めた。名店の伝統にリスペクトしながら、常に新しい解釈を加えて進化し続けるメニュー。
りゅえるからの移転後は、イタリアン出身の渡辺さんが加わり、サイドメニューも劇的な完成度を究めている。

 

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あらかじめ鷹の爪を漬け込んだ焼酎をトマトジュースで割る辛トマや、透明の焼酎に大葉と鷹の爪をあしらった金魚と共に人気なのは、選び抜かれたハウスワイン。白はシャルドネ・モーザック(仏)、赤はアリアニコ(伊)、ローゼはグルナッシュ・サンソー(仏)で、どれも600円。ほかに、400円のコップワイン(赤・白)もある。
パクチー、ミント、ハチノスが絶妙に主張し合う豚星サラダ800円や、カラスミポテトフライ650円を白で始めて、どれも130円のもつ焼を待つ。煮込みの常識を覆す透き通った塩味の煮込み390円や、3種のチーズが隠し味のマカロニ250円もワインが進む。そして、豚星でどうしても食べたいメニューが、濃厚なタレと新鮮なモツの脂肪が感動のマジックを生み出す上シロ。上質なモツと備長炭、熟練の焼きが出会った瞬間の至福を、ローゼとのマリアージュで迎えよう。ボリュームたっぷりのピーマンチーズ巻250円も、早めに頼まないと売り切れてしまう人気の串だ。

 

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さて、そろそろもう1杯、好みのワインをお代わりしよう!3000円〜5000円のリーズナブルなボトルも、たくさん用意されている。焼き台を囲むカウンターの周りは笑顔がひしめき合っている。奥のテーブルでは、家族連れと女子会がもつ焼の串をリピートしている。1杯のワインと旨いアテ、お気に入りの酒場があれば、まだまだ、この街は捨てたもんじゃない。
乾杯、豚星。乾杯、黒田くん、清香ちゃん、永椎&まっちゃん。かけがえのない今夜に乾杯しよう!
1杯のワインの向うには、少しだけ眩しい明日が見える。

 

「豚星」
住所:東京都 品川区小山4-3-6
電話:03-3787-1224
営業時間:17:00~23:30(23L.O.)
定休日:月曜日

 

森一起

街と泡好きなライター

下町ハイボールからシャンパーニュまで街と泡好きなライター、作詞家、ミュージシャン。9年続く、雑誌『料理通信』の人気連載「安くて旨くて何が悪い!」では、東京の目利き。食のキュレートサイトdressingでは食の賢人として連載執筆中。
好きなワイン ジャン・イヴ・ペロンのヴァン・ド・フランス・ブラン・コティヨン・デ・ダム2013サン・スーフル
好きなつまみ タマリンドソースでグリルした鶏胸肉と青パパイヤをたっぷり挟んだ仏印風バインミーサンド

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