葉山考太郎のワインお悩み相談室♯3 ~ワインを悪用して、恋愛を成就させる手練手管の全て~ | Wine365

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28. January 2017

葉山考太郎のワインお悩み相談室♯3 ~ワインを悪用して、恋愛を成就させる手練手管の全て~

 

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質問1

シャンパンとスパークリング・ワインは、どのように違うのですか?(35歳、男性、金融系)

 

回答1

泡の出るワインの総称が「スパークリング・ワイン」です。スパークリング・ワインの中で、シャンパーニュ地方で作った物を特に「シャンパン」と呼びます。「鮨」が「スパークリング・ワイン」としたら、「江戸前」が「シャンパン」に相当します。なので、「カリフォルニア産のシャンパン」は、大阪の鮨を江戸前と呼ぶようなもので、レッド・カードを食らいます。ちなみに、yahooの「知恵袋」のワイン関係の質問で、圧倒的に多いのがこの「シャンパンとスパークリング・ワインは、どのように違うのですか?」で、1週間に1回は誰かが質問している気がします。「過去の質問を見たり、キーワード検索すればすぐ分かるのに、なぜ、わざわざ聞くのだろう?」と不思議に思うでしょうが、ちゃんと理由があります。「私の質問に対し、誰かが真剣に回答してくれた」という喜びを感じるために質問しているのです。ネットの向こうの誰かとの「熱い繋がり」が目的であり、回答を得るのが目的ではないのです。ワイン好きの女性と仲良くなりたいとき、このような「単純なワイン系の質問」は意外に有効ですので、正しく悪用してください。

 


 

質問2

シャンパンとシャンペンは、何が違いますか?(42歳、男性、公務員)

 

回答2

どちらも同じ物です。両方とも、フランスのシャンパーニュ地方で作っている「泡の出るワイン」の名称ですが、日本で使われていた時代が違います。シャンパンは、「シャンパーニュ地方のスパークリング・ワイン」の現在の一般名称です。一方、シャンペンは、「シャンパン」の30年前の呼び名です。30年前の1986年に流行したものとして、「おニャン子クラブ」、「レンズ付きフィルム、写ルンです」、ヒットした映画やドラマとして『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『男女7人夏物語』『ドラゴンボール』があります。今、聞くと、100年以上も前の気がしますね。ちなみに、ワインの普及に大きく貢献し、また、「私の血はワインでできている」の言葉で有名な女優、川島なお美さんが1979年に19歳でリリースしたデビュー曲が『シャンペンNo.5』です。このように、当時は、「シャンペン」と呼ぶのが一般的でした。シャンペンは、古き良き時代の言葉として、今ではフィリピン・パブで使うぐらいでしょう。例えば、「ネエチャン、シャンペン1本、持ってきてくれへんか?」など。

 


 

質問3

シャンパンとシャンパーニュは、何が違いますか?(26歳、女性、出版系)

 

回答2

「シャンペン」「シャンパン」「シャンパーニュ」は全て、同じ物です。「シャンパン」は、英語読み、「シャンパーニュ」はフランス語読みです。日本では、ボルドー地方のワインを「ボルドー」、ブルゴーニュ地方のワインを「ブルゴーニュ」と呼ぶ習慣があり、シャンパーニュ地方のワインも「シャンパーニュ」が正しいのですが、これまで、英語読みの「シャンパン」が幅を利かせていました。田崎真也さんが「ソムリエ世界一」になった1996年あたりから、ソムリエさんも「シャンパン」ではなく「シャンパーニュ」を使い始め、2000年以降は、プロは「シャンパーニュ」だけになったように思います。一般には、まだ「シャンパン」と呼ぶことが多いため、レストランやワイン・バーで、「シャンパーニュをいただけますか?」とオーダーすると、「ワインのプロ」のオーラが1,500ccもほとばしります。彼の前でさりげなく使い、育ちの良さをアピールしてイイ格好をしてください。

 

 

 

 

illustration:Tetsuro Sakaki

葉山考太郎

ワイン・ライター

シャンパーニュとブルゴーニュとタダ酒を愛するワイン・ライター。ワインの年間純飲酒量は400リットルを超える。これにより、2005年、シャンパーニュ騎士団のシュヴァリエを授章。「30分で一生使えるワイン術」(ポプラ新書)など著書多数。

好きなワイン

1番はタダ酒、2番目はブルゴーニュとシャンパーニュ。3番目は千円未満のワイン

好きなワインつまみ
たこ焼き、明石焼き、お好み焼き、蕎麦汁、ハムかつ、牡蠣フライ、海老フライ

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